京大卒が知能検査を受けてみた――結果と人生の振り返り

勉強
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本ブログでは旅行記録をメインとして、たまに資格試験や投資戦略等をテーマに記事を作成していますが、本記事は少しタイプが異なる記事です。
さらに言うと長文記事です。(キミはこの文章量に耐えられるか?知らんけど)

本記事では先日受けた知能検査とその結果を記します。
この記事は検査結果をひけらかしたい/自慢したい訳ではなく、備忘のための記事です。
(自分より知能指数が高い人なんて、沢山いますからね。この程度で驕っていたら怒られます😂)

知能検査を受検したことで、これまでの人生を振り返り、「自分の得意/不得意って何だろう?」と考える契機となりました。
以下、本文です。

知能検査の概要

知能検査とは何か?

知能検査と言われるとパズル問題をイメージされるかもしれません(私もそうでした)が、心理学の世界ではWAISという検査を指すのが一般的のようです。

ちなみに児童用にはWISCというWAISと似た知能検査があるようです。
また、WAISにもバージョンがあり、私が受けたのはWAIS-IVです。

この知能検査では検査員(心理士)と対面で実施されます。
私が受けた際も小さな会議室のようなオフィスで、心理士と1対1で会話をしながら検査が進められました。

WAIS等の知能検査について、より詳しい情報を知りたい方は、私のような素人ではなく、公認心理士や臨床心理士が発信している情報を参照されることをオススメします。

また、検査費用は実施機関にもよりますが自由診療の場合、数万円程度が相場のようです。
私も自由診療で受けましたが、検査の実施&検査結果報告書&検査結果に対するフィードバックを合わせて約2~3万円でした。(具体的な金額は忘れました。)

受けようと思ったきっかけ

これまでの人生では、あまり自分の得意/不得意に関心がなく、ぼんやりと過ごしてきました。

しかしながら、年齢を重ねるにつれて、将来のキャリアを考える機会・時間が増えてきたことで、自分の能力を客観的に知りたいと思うようになりました。

自分は何が得意で何が苦手なのか?ということに興味・関心が湧くようになりました。
そんな時、自分の能力を客観的に測れる「知能検査」というものを知り、受けることを決意しました。

じばんちゃんのデータ・受ける前の自己評価

知能検査を受けたじばんちゃん(筆者)ですが、京大卒の労働者です。
ちなみに医師や弁護士、公認会計士等の超エリートではないです。普通の仕事をしています。

知能検査を受ける前の自己評価ですが、こんなことを思っていました。

自分は理数系で国語に触れる機会は少なかったし、学生時代も国語は得意ではなかった。
(苦手でもなかったけど)。
一方でこれまで素早い計算が求めれる機会が多かったし、そのような状況には慣れていると思う。
きっと"言語理解"のスコアは低くて、"ワーキングメモリー"や"処理速度"のスコアが高そう。

知能検査の内容

私が受けたWAIS-IVでは4分野の能力が測定されました。
4分野:言語理解/知覚推理/ワーキングメモリー/処理速度
また、これらを総合して全検査IQというものが算定されます。

検査内容の詳細は口外しない方が良いと思われますので割愛します。
ざっくり言うと、常識問題のようなクイズや、いわゆるIQテストのようなパズル的な問題など、様々なタイプの出題がありました。

基本的には、心理士から出題される様々な形式の問題にどんどん回答していきます。

色々なタイプの問題を織り交ぜて出題することで、人間の知能を多面的に計測しようとしているな…!というのが受けてみた感想です。

知能検査まとめ

私が受けた知能検査について、まとめるとこんな感じ↓

項目内容
受けた知能検査WAIS-IV
金額2〜3万円
(検査の実施&検査結果報告書&検査結果に対するフィードバック)
受けたきっかけ自分の能力を客観的に把握したい
じばんちゃんの情報京大卒の労働者
(医師/弁護士/公認会計士などの超エリートではない)
受ける前の自己評価理数系であるため、処理速度やワーキングメモリーのスコアが高く、言語理解は低いのでは?
検査内容常識を問うようなクイズ、パズルなど、様々な出題形式

知能検査の結果&考察

皆さまお待ちかね(?)の知能検査結果を記します✏️

検査結果(全検査IQと各分野スコア)

私が受けた知能検査の結果には下記の項目が記載されていました。

  • 合成得点
  • パーセンタイル
  • 信頼区間(90%)
  • 分類…合成得点に対応して7段階に分けられていました。(低い/平均より低い/平均など)

本ブログでは信頼区間のみ記します。
(特定リスクが怖い&体調やメンタルのブレを考えると信頼区間で考えるのも大切)

ちなみに信頼区間(90%)とは、統計学の用語です。
同じ知能検査を100回受けた時、体調やメンタルの調子などで知能指数は毎回ブレるものの、90回はこの範囲内に収まるという範囲です。
(正確な定義は各自お調べ下さい✨)

項目合成得点パーセンタイル信頼区間(90%)分類
言語理解129〜139
知覚推理99〜111
ワーキングメモリー114〜127
処理速度109〜123
全検査IQ121〜129

ー:実際の検査では数値が出ていますが、ここでは秘密😂

知能指数は平均が100となるよう調整されており、数値が100より大きい場合、知的発達水準が平均より高いことを示します。

私の場合、全ての分野で知的発達水準が平均より高く、特に言語理解が高い、という結果でした。

ちなみに高IQ集団として知られるMENSAの入会基準は130以上が目安とのことです。
(正確な基準は公開されていないようです。)

MENSA公式の試験を受けた訳ではないので何とも言えませんが、私の場合、全検査IQはMENSA入会の基準とされる130に達していない、ということになります。
意外と惜しかった?

検査結果のフィードバック

知能検査の返却とともに検査を担当してくれた心理士さんからフィードバックを頂きました。
印象に残った点(のうちブログに書ける点)は下記の通り。

  • 言語理解のスコアが非常に高い。
    特に語彙力(ボキャブラリー)について、他の人と比べて突出して高いスコアである。
    また、一般知識の量も極めて豊富である。
  • 知覚推理は他の3分野と比較して相対的に低い。
    知覚推理は、物(家具など)を組み立てられるか?物事の見通しを立てられるか?等の能力と対応している。
    知覚推理のスコアは平均以上であるものの、他の3分野のスコアより相対的に低い。このため、じばんちゃんの中で足を引っ張る分野ともいえ、日常生活の中で苦手意識を抱いているかもしれない。
    しかし客観的に見ると、発達の程度が低いことはなく、悲観的にならなくても良い。
  • ワーキングメモリー&処理速度についても平均以上の高い発達水準にある。

自分なりの考察・解釈

知能検査結果およびフィードバックを受けた直後に感じたことは下記の通り。

  • 平均以上のスコアは出るだろうと思っていたので、全検査IQの数値については予想通り。
  • 理数系のため計算速度が要求される処理速度に自信アリだったけど、処理速度より言語理解が高いのはビックリ
  • 知覚推理が4分野の中で相対的に低いが、これは日常生活にどのような影響があるのだろう?

これらについて詳細を以下に記します。

全検査IQを振り返って

これは概ね予想通りでした。
強いていえば事前に想定していた数値より少し高かったです。

私は勉強に関して、天才肌ではなく努力型だと思っていましたので、先天的な気質が反映されやすい知能検査においては、それほど良い数値は期待していませんでした。

必ずしも”勉強が得意=知能指数が高い”というわけではありませんが、少し意外でした。

言語理解の高さ/知覚推理の低さ

言語理解のスコアが高いことは、知能検査を受けるまで全く想像していませんでした。
受けていたときも、自信はなく悩みながら回答していたと記憶しています。
またスコアが低かった知覚推理についても、受けていた当時は「パズルは苦手だな~」くらいにしか思っていませんでした。

ただ受けてから約1ヶ月以上経過し、冷静になってこれまでの人生を思い起こすと多少なりとも心当たりがあります。
言語理解に関連する事柄については下記の通りです。

  • このブログ(じばんちゃんの備忘録)を続けていること。確認したら今年で8年目のようです😂
  • 日常生活で分からない単語がほぼ無いこと。
    これは家族に言われたのですが、確かにそうかも!と思いました。
    少し気になるのは、他の人は日常生活で分からない単語に頻繁に出会っているのか?ということですね。日々同じコミュニティで過ごしていると、言葉に限らず、新たな知識を得る機会は少ない気もします。
  • 会話の中で他人の発言を要約しがち。
    これも家族に言われました。
    確かに発言内容を理解していないと、要約できないような気がします。

パンチがないエピソードばかりで恐縮です。
正直、日常生活を送っている中では、言語理解のスコアが高さを感じる瞬間は少ないです。

一方で他の3分野と比較して相対的にスコアが低かった知覚推理について、過去を振り返ってみると心当たりが複数ありました。

  • 家具を組み立てるのが苦手。
    私は家具を組み立てるのが苦手ですが、これまで、自分の手が不器用だからだと考えていました。
    しかしながら知能テストを受けたことで、立体を把握する能力が低いことが分かりました。
    自分が苦手とする分野について解像度が上がることは知能検査を受けるメリットだと思います。
  • 仕事/プライベートともに見通しが立たない状況に強いストレスを感じる。
    大学1年生や社会人1年目の頃、毎日が不安でどこか居心地が悪かった気がします。
    これまで理由は分かりませんでしたが、それまでの生活と環境が大きく変わる時、強い不安を感じていたのだと理解することができました。
    また、今でも仕事で突発的事象が発生したとき、強い不安感に襲われます。
    これまで感じていた不安感が客観的に説明できるようになるとは思っておらず驚きました。

こうしてみると、能力の高さは知能検査を受けるまで自覚できていませんでしたが、能力の低さに対する解像度は初めから高いですね…😂

ここまで日常生活における心当たりを記してきましたが、試験勉強をしているときにも心当たりがあります。

例えば気象予象予報士試験の勉強をしている時↓

  • 言語理解の高さ について
    テキストを読んで理解するのは得意です。
    模範解答で出てくる表現/言回しについて、内容を理解した上で暗記することができます。
  • 知覚推理の低さ について
    天気図やエマグラムなどの典型的な図表は演習によって慣れましたが、出題頻度の低い図表については、読み込むのに時間がかかりました。
    たまに出題されるんですよね、見た事のない図表…。波浪の分野で出題されがちです。

知能検査を受けた感想/今後の課題

以上が知能検査を受けてみた記録です。私が感じた知能検査を受けるメリットは下記の通り。

  • 自分の能力を客観的に把握することができる
  • 多くの場合、知能検査には心理士によるフィードバックがあり、長所の活かし方/短所の補い方に関するヒントをもらえる(あくまで答えは自分で見つける必要があると感じました。)

費用はやや高め(2〜3万円)ですが、人生のうち1度受けてみるのは良いと感じています。

せっかくなら、知能検査を通じて明らかになった自分の能力を日常生活で活かしたいと考えていますが、活かし方については模索中です。
私と同じように言語理解の能力が高い人、または知覚推理が弱点の人、いらっしゃいましたら日常生活への活かし方を伺いたいです😌

過去に例をみない長文記事となってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました✏️

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