北海道旅行(釧路湿原・野付半島・川湯温泉ほか):その2

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野付半島(ナラワラ、トドワラ、オジロワシ)

本記事では野付半島を訪れた際の記録です。
感想を先に記すと以下の通りです。
・”砂”嘴と云う割に砂っぽくない
・日本とは思えない荒野
・動物にとっては暮らしやすい場所?(動物をたくさん見たので)

さて釧路湿原を訪れた後(前回の記事をご覧下さい)、慌ただしく野付半島へ車を走らせるのでした。
カーナビによると釧路から野付半島へは車で約2.5時間かかるようです。途中で慌てなくて済むよう、早めに起きて時間に余裕を持って出発します。
まず野付半島について簡単に記しておきます。まず場所はここです。

野付半島の位置
野付半島は巨大な砂嘴(さし)で、海流が運んだ砂の堆積により形成された半島です。
(高校時代に学んだ地理の知識なので、怪しいところもありますが、多分合っているかと思います。)

野付半島へは車で行きました。公共交通については調べていませんが、少なくとも付近に鉄道の駅はありませんでした。あるとしたらバス…?

釧路から野付半島への経路を以下に示します。

距離は約120km

地図を見る限り、野付半島内にも道路があり(先端までは行けないようですが)車でアクセスが可能のようです。
前置きはほどほどにして以下に野付半島を訪れた記録を記します。
・950号線
野付半島の中を走る道路です。この道路の面白い点は道路の両側が海!です。
島国である日本において、海沿いの道路を走ることはよくありますが、この道路のように両側を海に挟まれているケースは珍しいのではないでしょうか。

両側が海起点を示す看板は傾いており、一部の文字は読みづらくなっていました。
950号線の起点は半島の付け根ではなく、半島の内部にありました。
ここまでは車で来ることができます。

・ナラワラ
走行中、沢山の立ち枯れた木を見つけたので、観察することにしました。ナラワラと呼ばれる、ミズナラの木が枯れ、ミズナラの林が減少してゆく現場でした。
野付半島が少しずつ沈降していることを踏まえると、海水が地中へ侵入することで、立ち枯れが進行していると推測されます。今は海に近い領域で立ち枯れが発生していますが、これから徐々に奥の方へ立ち枯れの領域が広がってゆくのかもしれません。

海に近い部分では立ち枯れた木が沢山みられました。

・トドワラ
野付半島ネイチャーセンターから片道約20分歩いてトドワラに到着。
野付半島の先端に近い領域にある、複数の立ち枯れたトドマツをトドワラと呼ぶようです。こちらは先ほどのナラワラとは異なり、トドマツの林は既に見られず、残るは立ち枯れたトドマツのみでした。その立ち枯れたトドマツも残り少なくなっていました。
立ち枯れたトドマツの存在により、理性では過去に林が存在したことを理解できました。しかしながら、このような厳しい環境において林が存在したという事実は、感覚的には受け入れがたいことでした。道中に石碑がありました。トドワラへの道看板の位置が手前すぎて、よく分からない写真になってしまいました。看板の向こうに歩道が整備されていました。立ち枯れたトドマツが過去の林の存在を示していました。(が、その立ち枯れた木の数も少なかったです。)歩道の先端まで行けば、かなりトドワラに近づくことができました。
・野鳥観察舎
車でアクセスできる一番奥の地点には駐車場がありました。
駐車場から先は「荒野」の雰囲気でした。
5分ほど歩き野鳥観察舎に到着。雨や雪、風を凌ぎながら野鳥を観察できる小屋でした。小屋内部には様々な鳥の見られる時期が示されており勉強になります。 私が訪れたときはカモばかりでした。観察していると突然カモ達が一斉に飛び立ち、驚かされました。カモが逃げた方向と逆方向を見ると巨大な鳥がゆっくりと近づいてきており、もう一度驚きます。
電柱の上で休んでいるところを頑張って撮影しましたが、遠すぎます。おそらくオジロワシかと思われますが、遠すぎてよく分かりません。
カモたち
オジロワシ?駐車場~野鳥観察舎へ行く途中、鹿の親子に出会いました。
徒歩5分の間にワシと鹿に遭遇したことで、自然の豊かさを感じました。

・感想(野付半島)
“砂”嘴と云う割に「砂っぽくない」というのが第一印象でした。もっと砂っぽい砂丘(砂漠)のような場所かと思っていましたが、草原や林もありました。(林の一部では立ち枯れが生じていましたが)植物の生命力の強さを感じます。
またトドワラやナラワラを見たことで、日本国内であることを忘れさせる、最果ての荒野という印象も受けました。一方でワシやサギ、シカなど多くの動物を見たことで、人間にとっては荒野でも、動物にとっては暮らしやすい場所なのかなと感じました。ここも再訪したい場所ですね。再訪するなら、雪化粧した冬期or晴れた日かな(今回は曇り~雨だった)。冬になるとワシが飛来するという話を聞いたことがあるので、もう一度行くなら冬かなぁと思いつつ、いかんせん遠すぎるので再訪はいつになるのやら。。。


以下追記(2020年冬はじめ)

野付半島を再訪しました。非常に寒かったです。沢山のエゾシカがいました。野鳥はあまり見つける事ができませんでした。ジッとこちらを見ていました。 風が吹きすさぶ中、草を食べていました。

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