ドイツ1人旅記録8 総括2

ヨーロッパ
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この記事の内容
ドイツ一人旅総括(旅行の感想ほか)

本記事はドイツ1人旅の総括part2です。
先の記事では旅費と反省点を記しましたが、本記事では旅行の感想を記します。
本当は1本の記事で良かったのですが、旅行の感想が多すぎて記事が長くなるため、感想については本記事で記します。だの感想なので、旅程や旅費が気になる方については先の記事をどうぞ。

本旅行で気付いたこと

今回のドイツ旅行で気付いたことは以下の通り。15個くらいあります。完全に自分の備忘メモと化してるけど許して(ブログタイトルに”備忘録”とあるし)
ちなみに旅行の感想は本記事末尾に記しています。感想を読みたい方は、ここは読み飛ばして頂いて構いません。(未来の自分以外ここを読む人いない気がするけど一応注意書き)
①英語を理解すると世界中の知識に接続可能
②英語のみならず数式、グラフも世界共通
③歳を重ねてからの旅行も良い
④冷戦の影
⑤年末年始旅行のメリット&デメリット(旅費高騰を除く)
⑥公共交通機関が発達
⑦治安の良さ
⑧高緯度でも温暖
⑨博物館、美術館にはロッカーあり
⑩混雑の少なさ
⑪街中に電動スクーター
⑫英語が上手な人が多い
⑬喫煙者が多い 
⑭歩くのが早い人が多い 

こうしてみると1クール分のアニメタイトルを並べたように見えなくもない…ことはない

英語を理解すると世界中の知識に接続可能

言語化すると自明の理ですが、これまで海外旅行の度にボンヤリと感じていたことが、今回のドイツ旅行で確信に変わりました。英語を理解できれば世界中の人と交流することができ、他国の人であっても、その知恵を借りられるという事ですね。

今回の旅行では、美術館・博物館を多く訪れましたが、多くの施設で展示物の解説がドイツ語および英語で書かれていました。英語が理解できれば、他国に住んでいた偉人の叡智にも触れられる!!と気づいたとき、英語を勉強することの意義を実感を持って納得しました。
(なお私は英語力が高くないため、ズルをしてスマホの翻訳機能で解読していましたが)

英語のみならず数式、グラフも世界共通

先の内容に関連しますが、数式・グラフについても英語と同じくらい汎用性が高いと感じました。

ミュンヘンで訪れたドイツ博物館では(素人に置いてけぼりにする容赦ない)ハイレベルな解説が多くありました。解説の文章は英語やドイツ語で書かれていましたが、数式やグラフ・表については、学生時代に教科書で見たことあるものを多く見かけました(例えば分子模型や周期表など)。

博物館の解説文で数式やグラフを見た時、これらは英語と同じくらい意思疎通に大きな貢献ができると、私は自らが英語が苦手であるが故に実感しました。博物館の解説文に載るような難しい数式・グラフを使いこなせなくても、イラストや数字を使えば言葉が通じない場合でも何とか意思疎通はできるような気もしますね。

年齢を重ねてからの旅行も良い

今まで私は、若年期に可能な限り旅行をして、旅先で学び、感じた事をその後の人生に生かすことが重要という価値観の中にいました。しかし歳を重ねてからの旅行では、仮に若年期と同じ場所を訪れたとしても、自らの理解力や価値観が進歩することで新たな発見があることに気づきました。

これは、今回の旅行で絵画が展示されている博物館を訪れたり、オーケストラの演奏を聴いたりと、これまでの旅行では訪れなかった場所に行ってみる中で気づきました。仮に芸術に全く興味がなかった若い頃、同じ旅行をしていたらオーケストラの素晴らしい演奏や美しい絵画については、スルーしていたような気がします。

若年期に沢山旅行し多くの価値観に触れることも、歳を重ねてから自分の興味の対象をじっくり味わう旅行をすることも、どちらも人生を豊かにしてくれると思いました。

ここまではやや抽象的でしたが、ここからは具体的な内容です。

冷戦の影

本旅行では冷戦時代の歴史について触れる機会が多くありました。
ベルリンの壁はその象徴ともいえますが、博物館でも冷戦時代に関する展示が多くありました。

日本では第二次世界大戦以降の歴史について、敗戦から復興し(環境破壊等の問題はありつつも)高度経済成長を経て経済大国へ…というまとめ方が多いような気がしますが、ドイツの博物館では冷戦についてしっかり解説されていました。冷戦により国・首都が二分されるという大変な時代をドイツが乗り越えてきたこと、そして今もなお続くロシアの脅威に対する危機感を感じました。
日本もロシアの隣国ですが、冷戦について深く学ぶ機会は少なかったような気がします。
(が、私が学生時代に歴史の授業を真面目に聞いていなかっただけの可能性もあります。)

年末年始旅行のメリット&デメリット(旅費を除く)

今回の旅行は初めての年末年始の旅行、海外での年越しとなりました。良い点、気を付ける点を簡単に記しておきます。
良い点としては、年末年始限定イベントがあることですね。大晦日のベルリン大聖堂のジルベスターコンサートなどがそうですね。また町中で花火が打ち上げられており、お祭り感があって楽しかったです。しんみり落ち着いた雰囲気の日本の年越しも好きですが、海外のお祭り気分にさせてくれる年越しも楽しいですね。
気を付ける点としては、年末年始は休業している店があることです。(自明ですが)特に元旦は閉まっている店が多かったですね。元旦については、年越しイベント等に参加するのでなければ、観光ではなく移動日にするのが良いかもしれません。多少便は少ないかもしれませんが、元旦でも高速列車は動いていました。

公共交通機関が発達

本旅行で驚いたことの1つに都市における公共交通機関、特に地下鉄の発達があります。
今回の旅行で訪れた4都市(ベルリン・フランクフルト・シュトゥットガルト・ミュンヘン)には全て地下鉄がありました。

首都ベルリンやミュンヘンに地下鉄があることは理解できますが、人口約65万のシュトゥットガルトに地下鉄があることに驚きです。天候の影響を受けにくい地下鉄の有無は、都市の暮らしやすさに影響する気がします(※個人の感想です)。ち
なみに日本で65万人規模の都市というと、静岡市や船橋市くらいの規模ですね。

駅構内の雰囲気は日本と変わりませんでした。
車内も綺麗でした。混雑が少ないのかクロスシート車両も多く見かけました。

ちなみに多くの都市では路面電車もありました。地下鉄・路面電車共に一日乗車券が便利でしたね。

治安の良さ

今回の旅行先にドイツを選択した理由として治安の良さがあります。
旅行中は念のため、財布は複数の持つ、シークレットポーチを利用、治安の悪い地域には近づかない(特に夜)等に気をつけていました。そのおかげか鉄道やバス、タクシーを利用したり、観光で街を歩いているときに不安を感じることはありませんでした。

イタリア旅行時には謎の物売りや物乞い、浮浪者のような人を見かけましたが、本旅行では殆ど見ませんでした。強いて言えば今回の旅行で治安が悪そうだったのは、フランクフルト駅前の風俗店街ですね。あのあたりは不気味でしたので、すぐに引き返しました。

また、物価については、ヨーロッパですので安さは感じませんでしたが、流石にアイスランド・フィンランドよりは安いと感じました。

高緯度でも温暖

ヨーロッパ旅行する度に感じることですが、高緯度の割に温暖ですね。
本旅行で訪れたミュンヘンの緯度は札幌と同じくらいですが、かなり暖かく感じました。ベルリンに至っては樺太と同じくらいの緯度ですが、年末年始であっても、そこまで寒さは感じませんでした。

私が訪れた時は冬の東京と同じくらいの寒さでした。学生の頃、地理の授業で「ヨーロッパ近海には暖流が流れているため高緯度でも暖かい」と習ったことを思い出しましたね。

博物館、美術館にはロッカーあり

私が訪れた博物館、美術館には全てロッカーがあり、荷物を預けることができました。企業が運営している自動車博物館でもロッカーがありました。どのロッカーも無料で利用可能で助かりました。コイン返却式のロッカーが多いため、1€または2€コインは常に持っておくと安心ですね。身軽な状態で様々な展示物や絵画を見ることができ良かったです。

混雑の少なさ

本旅行では電車・バスを大いに活用しましたが、旅行中一度も日本のような満員電車に苦しむことはありませんでした。

ドイツの駅には自動改札がなく、抜き打ち車内検札が行われているようですが、これもドイツで満員電車が問題になっていないことを示している気がします。満員電車だと車掌も身動き取れなくなってしまいますからね…。

また、高速鉄道に食堂車があることも、ゆとりがあることの象徴だと感じました。乗客が沢山いるのなら、食堂車ではなく客車にした方が鉄道会社としては儲かる気がします。

日本の東京のように首都に人口が極度に集中する事が起きていないのは少し羨ましい気がしますね。ただ冷戦時代に東西に分割されていたために、首都ベルリンに人が集まることができなかったのではという気もしますが…。

街中に電動スクーター

旅行中に印象的だったのは、道端にスクーターが置いてある景色でした。

街の中を散策していると、地元の人がスイーッと乗りこなしているのを何度も見ました。スマホのアプリで予約すれば使えるのでしょうか、道路脇に結構雑にスクーターが置かれていたりするので、乗り捨てokだと思われます。
日本でもあれば嬉しいサービスだと感じましたが、人が多い日本の都市部では、ドイツと比べ道幅が狭く、導入が難しい気はします。

英語が上手な人が多い

本旅行で訪れた大都市では英語が通じました。私のような海外旅行初心者にはありがたいですね。発音も私からするとネイティブと判別できない綺麗な英語の発音でした。ドイツ語の単語は全然知りませんでしたが、英語と似た単語も多い気がします。日本人が中国語の漢字を見て、何となく意味が分かるのと同じ現象かもしれません。

喫煙者が多い

ドイツは意外と(?)喫煙者が多かったです。年齢に関わらず道端でスパスパ吸っている人を多く見かけました。先進国では健康意識が高いイメージがありましたので、少し意外です。この点に関しては非喫煙者である私にとっては日本の方が快適に感じました。

歩くのが早い人が多い

街を観光している中で感じたことですが、ドイツ人は皆歩くのが早い気がします。東京や大阪では、せかせか歩く人、ゆっくり歩く人いろいろですが、ドイツ人は皆、早足で歩いていたのが印象的でした。

旅行の感想

最後に旅行の感想だけ簡潔に記しておきます。(気づいたことまとめるのに疲れ果てた。)
今回は年末年始の旅行だったこと、準備開始が遅れたことで旅費が約50万と高額になりました。また、準備不足故に効率よく観光地を巡れなかったこともありました。特に冷戦関連の軍事博物館を巡るのを忘れたことを大きく後悔しています。

一方でこれまで歴史の授業や書籍で見聞きした冷戦について、博物館の展示を見たり、ベルリンの壁に触れ・見ることができ、実際に起こっていたことだと実感することができ、大変勉強になりました。また、若い頃にはそれほど興味がなかったオーケストラや絵画などの鑑賞を通じて自分の価値観の変化を知ることができました。

準備不足はあったものの、全体としては満足度の高い旅行となりました。次回の海外旅行では、本旅行の反省を踏まえ、準備の時間をしっかり設け、より有意義な旅行となるよう努めたいです。

以上でドイツ旅行記録を終わります。気付いたこと・感じた事を全部書こうとするとボリュームが増えてしまいました。きっと未来の自分しか読まないし、まぁいいや。


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